ハラスメントは認められないとした「国立大学事件判決」

『国立大学の大学院生が指導教授からハラスメントを受
けたとして、大学院生が2人の教授に不法行為責任、大
学に使用者責任・不法行為・債務不履行があると訴えた
事件の判決がありました。

A教授が突然大学院生に対して「研究者にならないなら
大学院を辞めてしまえ」と発言したと訴えがあったが、
その発言は確かなものではないとし、また、もしその発
言があったとしても、一回の発言が違法とまでではない
としました。

また、B教授が女子大学院生を午後7時頃に研究室へ呼
びだした行為は、セクハラに疑われる可能性はあるけれ
ども、大学院生に対して会計ソフトの使用方法について
尋ねること自体は違法とは言えないこと、懇親会の後に
B教授が「君はお酒が強いね」と発言をしたが、一回の
発言であることと、他の人もいる場所であり、発言の内
容自体がそれほど悪質とではないとしました。

2人の他の教授の言動についても的確な証拠がないことや、
もし事実であっても違法とまではいえないとして、慰謝料
等を棄却しました。
(2013年6月11日 京都地裁判決)』

▽”辞めてしまえ”といった発言はよくないですが、一回
であることは違法とまではいえない、また証拠となるもの
が明確ではないとされた事例です。一方で、訴えまでする
ケースは、一般的にその前段階で組織側の誠実な対応がな
かったことが多く、相談があった時点で、その人の感情の
ケアの観点も重視した対応が必要であると考えさせられるケ
ースです。
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プロフィール

ヒューマンクオリティー

Author:ヒューマンクオリティー
樋口ユミ
(株)ヒューマン・クオリティー代表取締役

ハラスメント防止対策の専門機関としてあらゆる企業・団体・教育機関に対して防止対策コンサルティングや教育研修、カウンセリングを行う。
産業カウンセラー・米国GCDF-
Japanキャリアカウンセラー

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