2015年ハラスメント問題を振り返る

今年もハラスメントが大きく社会で話題になりました。

2月に、大阪の水族館で起きた「言葉のセクハラ」に
ついての最高裁の判決。これまで、セクハラと認定
されるのは、身体接触が確認されているケースが主
でしたが、本件は言葉のみでも認定された、という点
で話題になりました。

また、パワハラの労働局への相談件数はついに6万
件を突破。「パワハラ」は誰もが認知する言葉となり
ました。

パワハラによって最悪の事態になる場合の賠償金
額も増加しています。命とお金は引き換えにはでき
ませんが、パワハラに対する司法の目は厳しくなっ
ている、といえるでしょう。

一方で何がパワハラなのかについては、グレーゾ
ーンが多く、相談窓口に寄せられる声からは
本来は指導すべきなのに指導に引き気味になる
上司と、皆がパワハラだと思っているのに全く本人
が気づいていない上司とに二極化しているようにも
感じられます。

その要因のひとつとして、職場で上司とスタッフの
間をとりもつ、30~40代の人材が不足している点
もあるように思います。

マタニティハラスメントは、男女雇用機会均等法や
育児・介護休業法などの法制化が進んでいるもの
の、実際の解決策はどの組織も手をこまねいるの
が現実。対策に取り組むだけでなく、「一人ひとり
のワークライフバランスに対するマインド」の変化
も必要です。

「2015ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネート
された「モラハラ(モラルハラスメント)」は、一般的
には、夫婦間や恋人間での精神的な攻撃としてと
らえられていますが、同じような「相手を支配する
関係」は、職場の中でも見受けられます。

そのような支配的関係は、上司・部下だけでなく、
若手のリーダークラスと部下の間の問題、
年上部下から年下上司へのハラスメントなど
複雑化しています。

発達障害などの何らかのその人の特性とハラス
メントの関係については、大変デリケートな課題
です。また、今年話題になったLGBTや、これから
増えてくるであろう介護を担う人に対するハラス
メントなどもより積極的に考えていく必要がある
でしょう。

セクハラも規模を問わずなくなっていません。

「風通しのよい、お互いに話し合いができる職場
づくり」に向けたサポートを来年もしていきたいと
考えております。
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プロフィール

ヒューマンクオリティー

Author:ヒューマンクオリティー
樋口ユミ
(株)ヒューマン・クオリティー代表取締役

ハラスメント防止対策の専門機関としてあらゆる企業・団体・教育機関に対して防止対策コンサルティングや教育研修、カウンセリングを行う。
産業カウンセラー・米国GCDF-
Japanキャリアカウンセラー

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